イノベ-ションニーズ調査
サービスを受ける側の視点
調査概要
この調査の目的は、サービスを受ける側の視点に立って、イノベーションの「種」がないかを調べることにある。既成概念にとらわれず、未来志向、自由な発想のもとで、自由意見をうまく引き出すような工夫が大切であると考えた。
そこで、あまり質問も多くなく、身近で答えやすい質問から入り、徐々に上記目的に近づいていって、最後に、自由意見を回答してもらうという手順を考えた。
被験者は、未来志向で自由な発想を抱くことができて、かつ、「美」に対する意識が高い層ということで、ハリウッドビューティ専門学校の専門課程に学ぶ学生を選定した。
アンケートは、平成27年12月に配布し、369名から回答を得た。
サービスを提供する側の視点
調査概要
この調査の目的は、サービスを提供する側の視点に立って、イノベーションの「種」がないかを調べることにある。
ふだん、美容サロンを経営していて、目の前のことに忙殺されながらも、耳に入ってくる情報をヒントにイノベーションの「種」を持っているかもしれない、それを引き出せれば…という趣旨で調査票を設計した。
設計する上で特に考えたことは、やはり、ITイノベーションを中心に、ITやクラウドの利用実態のような答えやすい問いかけから入り、自然な流れでSNSに発展させ、その流れでロボット、バイオなどの関連分野との関係、観光などの関連業界との連携などを回答する中で、アイデアがポロッと出てくることを期待した。
なお、被験者は、ハリウッドビューティ専門学校に求人実績がある美容サロンからセレクトした。案内を送ったのは約40社と少ないが、日頃縁のあるサロンで、かつ、昨年度の同様のアンケートにも積極的に回答してくれたサロンを選ぶことで、フリーアンサーが多いこのアンケートでも、しっかり回答してくれるのではないかとの考え、対象を絞って実施することにした。
結果的に、回答を寄せた美容サロンは15社であった。
既存調査との比較
アンケート調査仁先立ち、先行して実施された各種既存調査の内容を調査した。その主なものは次の通りである。
1)Hot Pepper Beauty アカデミー
http://hba.beauty.hotpepper.jp/
2)日本政策金融公庫 生活衛生関係営業に関する調査結果
https://www.jfc.go.jp/n/findings/seikatu_kekka_m_index.html
3)理美容マーケティング総鑑(矢野経済研究所)
冊子各刊
4)厚労省等公共機関の各種統計
たとえば、「美容業の実態と経営改善の方針」
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000027509.pdf